生産者

ワインの個性はブドウ品種やテロワールに左右されますが、生産者の哲学も重要な要素です。たとえば、同じボルドー/ポムロールのメルロー主体でも、シャトー・ペトリュスはコンクリートタンクを用い年間約3万本の少量生産。10年以上の長期熟成が前提の緻密で荘厳なクラシックスタイルを追求します。シャトー・ル・パンは新樽のフレンチオーク小樽を用い、年間7,000本前後と超少量生産。5年目くらいから楽しめる果実味あふれる官能的なモダンスタイルが特徴で、両者の味わいは大きく異なります。
メゾン・ルロワ
Maison Leroyは、1868年創業のネゴシアンで、現当主ラルー・ビーズ=ルロワ女史の曽祖父が創設しました。契約農家から買い付けるブドウはすべて「ルロワ仕様」で栽培されます。また独特なアプローチとして、マロラクティック発酵前の「ワイン」も買い付けており、ネゴシアンでありながらドメーヌ的な畑への関与を行っています。醸造においても自社畑と同様に厳格な選果と自生酵母のみを使用。フランソワ・フレール社の新樽率を100%使用し、透明感とピュアな果実味を重視。旨味と香りを最大限に保持するため、清澄・濾過を行わず瓶詰めします。1942年メゾンを率いていたアンリ・ルロワ氏はDRCの株式の半分を取得し再建に貢献、「ブルゴーニュの至宝」と称される存在へと発展させました。その姿を見て育った現当主によりルロワは「品質を決して妥協しないメゾン」と評されています。

市場参考価格は国内オンラインショップのうち品質に気を配っていると思われるショップ約20店舗の毎月月初の最高値を表示しています。

詳細はhttps://www.wine-searcher.com/average-priceをご確認ください。