生産者

ワインの個性はブドウ品種やテロワールに左右されますが、生産者の哲学も重要な要素です。たとえば、同じボルドー/ポムロールのメルロー主体でも、シャトー・ペトリュスはコンクリートタンクを用い年間約3万本の少量生産。10年以上の長期熟成が前提の緻密で荘厳なクラシックスタイルを追求します。シャトー・ル・パンは新樽のフレンチオーク小樽を用い、年間7,000本前後と超少量生産。5年目くらいから楽しめる果実味あふれる官能的なモダンスタイルが特徴で、両者の味わいは大きく異なります。
オリヴィエ・バーンスタイン
Olivier Bernsteinは、ブルゴーニュの名高いワイン生産者で、2007年設立の比較的新しいメゾンながら、グラン・クリュを中心とした高品質ワインで注目を集めています。醸造においては、極端な小ロット生産と徹底した選果が特徴で、手作業での収穫後、1粒ずつ選別し、完璧なブドウのみを使用します。主に新樽での熟成ながら樽香を過度に出さず、果実の純粋さを保つ巧みなバランスも評価されています。
創業初年度にいきなりグラン・クリュ(クロ・ド・ラ・ロッシュなど)を含むラインナップを発表し、地元では「門外漢がグラン・クリュに手を出した」と騒がれましたが、その品質の高さで批評家や市場を驚かせ、名声を確立しました。現在では“ネゴシアンの枠を超えた造り手”と評され、テロワールの個性を繊細に表現する現代ブルゴーニュの象徴的存在となっています。

市場参考価格は国内オンラインショップのうち品質に気を配っていると思われるショップ約20店舗の毎月月初の最高値を表示しています。

詳細はhttps://www.wine-searcher.com/average-priceをご確認ください。