Louis Roedererは、フランス・ランスに拠点を置く独立系のシャンパーニュ・メゾンで、1776年にデュボア・ペール・エ・フィスとして創業されました。1833年にロデレール家が引き継ぎ、現在も家族経営が続いています。マルヌ渓谷に広がる240haを超える自社畑(ドメーヌ率約66%)を所有し、そのうち100ha以上を有機農法およびビオディナミで管理する、シャンパーニュ最大級のサステナブル栽培者です。
醸造の特色は、区画ごとに完熟のタイミングで収穫し、それぞれ別タンクで発酵管理する「パーセル方式」にあります。これにより、テロワールの個性を最大限に活かすことを狙っています。また、レゼルヴ・ワイン(リザーブワイン)を長期オーク樽熟成し、毎年のアッサンブラージュに加えることで安定性と複雑さを維持する、非常に緻密なスタイルを貫いています。
1876年、ロマノフ皇帝アレクサンドル2世のために作られた宮廷専用のシャンパーニュが世界初のプレステージ・キュヴェと言われています。中身が確認できるよう透明で、爆薬を隠せない平底のボトルは「クリスタル」と呼ばれ、1945年までは一般発売されていませんでした。